<韓国:IoT>酸素・汗を透過し、肌トラブルのない「電子皮膚」
大邱慶北(テグキョンブク)科学技術院(DGIST)新物質科学専攻のイ・ソンウォン教授と、東京大学の染谷隆夫教授の共同研究チームは、ナノファイバー基板を用い「呼吸をする電子皮膚」を開発しました。
一般的な電子皮膚関連技術は、プラスチックやゴムのような素材を用いるため、皮膚や生体組織に付着させた場合、皮膚の炎症を誘発したり、代謝を妨げる問題がありました。
研究チームが開発した電子皮膚は、既存の電子皮膚とは異なり、酸素・汗・体液などが透過し、身体に不快感や炎症を誘発しない構造になっています。
研究チームは、水によく溶ける高分子ポリビニルアルコールを金粒子でコーティングしたナノサイズ(300~700ナノメートル)の繊維で作った網目構造のナノファイバー基板を作り、その上に、既存の電子皮膚技術を用いて、タッチ、温度、圧力などを測定するセンサーを搭載し、電子皮膚を完成させました。
研究チームは、「今回の電子皮膚は電気的性質を維持しながら、伸縮性が良く、指の関節に付着させても密着力に優れ、基板全体に均等に分布するナノサイズの穴を介して空気と体液が循環できる構造を持っている」と説明しています。
今回の研究成果は「Nature Nanotechnology」オンライン版に掲載されました。
(出所:韓国・マネートゥデイ、2017年7月19日付け内容)
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