<韓国:薬品>「敗血症」治療効果のあるナノ物質
敗血症は、体内に入った細菌やウイルスが作った炎症が血液に乗って全身に広がり、体内の臓器が異常を起こし、最終的に死に至る恐ろしい急性疾患です。致死率が30%に達し、韓国国内だけで年間3000人が死亡していますが、治療薬はまだない状態です。
IBSナノ粒子研究団のヒョン・テクファン団長と、ソウル大学病院神経科のイ・スンフン教授の研究チームは、敗血症を引き起こす炎症の拡散に、体内の活性酸素が重要な役割を果たす事実に注目しました。
イ・スンフン教授は、「活性酸素が、過剰な反応をすることによって、その後に生じる炎症に大きな役割を果たすため、初期の過剰反応を抑制することが研究の重要な核心といえる」と述べています。
研究チームは、血液中から活性酸素を効果的に除去できるナノ物質を作り、敗血症を誘発したマウスに注射しました。
その結果、注射をしたマウスは、活発に動き周り生存しましたが、注射をしなかったマウスの動きは鈍り、最終的に死亡しました。
実験の結果、2週間後の生存率に2.5倍の差が出ました。
ヒョン・テクファン団長は、「ナノ粒子の組成を変え、治療効果を極大化して、従来の10分の1程度使用しても、効果があるので、その分、毒性を減らす付加効果を向上させることができた」と述べています。
(出所:韓国・YTN、2017年7月17日付け内容)
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