<韓国:医療>精密診断用「超音波」発生技術の開発
韓国の研究チームが、病気の検査などに用いられる超音波を現在よりも効率的に、かつ精密に発生させることが可能な技術を開発しました。
ソウル大学機械航空工学部のキム・ユンヨン教授の研究チームが、「超音波の波形変換共振現象」を発見し、これをもとに、メタ物質(自然界の物質には無い振る舞いをする人工物質)を作ったことを明らかにしました。
超音波は、波形の種類に応じて、縦波と横波に分けられます。精密な超音波診断・検査のためには横波を使用するのがよいのですが、高出力の横波を発生させることが難しく、現在の装置は、一般的に縦波を使用しています。
研究チームは、横波と縦波が同時に存在する場合にも「ファブリ・ペロー共振」(*1)という物理現象が現れる事を突き止め、この現象を活用し、縦波を横波に変換できるフィルタを開発しました。
今回の研究成果は「Physical Review」に掲載されました。
(*1)ファブリ・ペロー共振:波の多重反射による干渉によって、波の強度に波長依存性が生じる現象。
(出所:韓国・聯合ニュース、2017年5月23日付け内容)
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