<韓国:先端素材>高性能大面積ペロブスカイト太陽電池の開発
光州(クァンジュ)科学技術院のイ・グァンヒ教授の研究チームは、次世代の再生可能エネルギーとして注目されているペロブスカイト太陽電池の面積を10倍以上拡大しても、効率が落ちない新たな技術を開発することに成功しました。
ペロブスカイト太陽電池は、従来のシリコン太陽電池に比べてはるかに低コストで製造することができ、効率もシリコン太陽電池と同等で、次世代再生可能エネルギー源として脚光を浴びています。
しかし、ペロブスカイト太陽電池を実際に適用し商業化するためには、高効率を維持しつつ大面積化する技術が必要でした。
研究チームは、太陽電池を製造する過程で、ペロブスカイトフィルム形成時に、ピンホールなどの欠陥が発生して太陽電池の効率が低下する問題を、両親媒性素材(*1)を利用して解決しました。
今回の研究で、ペロブスカイトフィルムの大面積化が可能となり、建物外部や窓への適用が期待されています。また、高容量生産ペロブスカイト太陽電池の商用化にも貢献すると見られています。
今回の研究結果は「Advanced Materials」2017年4月10日号に掲載されました。
(*1)両親媒性素材:水(水相)になじむ「親水基」と油(有機相)になじむ「親油基」(疎水基)の両方の性質を持つ分子の総称。
(出所:韓国・ニュース1、2017年4月10日付け内容)
(参考:wikipedia)
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