<韓国:宇宙>地下1100メートルで暗黒物質「ダークマター」を研究する
基礎科学研究院(IBS)は17日、旌善郡、ハンドク鉄鉱と、ハンドク鉄鉱の事業場となる旌善郡の地下坑道への宇宙粒子研究施設建設のための業務協力協定(MOU)を締結しました。
IBS地下実験研究チームは、ハンドク鉄鉱の地下坑道1100メートルに約2000平方メートル規模の研究施設を19年までに作る計画を立てています。地下研究施設の建設には210億ウォン(約20億円)が投入され、本格的な実験は20年から行われる予定です。
暗黒物質の検出とニュートリノの質量測定は、宇宙の起源と物質の存在を解明するために重要になりますが、暗黒物質とニュートリノが出す信号を捕捉することが非常に困難で、実験環境のバックグラウンドノイズ(宇宙線など)を最大限減らす必要があります。
15年にノーベル物理学賞を受賞した東京大学の梶田隆章特別栄誉教授は、「スーパーカミオカンデ」を廃鉱地下1000メートルに建設し、ニュートリノ振動現象を観測しました。
BS地下実験研究チームは、研究施設と新たな設備が整えば、ニュートリノの質量検出レベル(感度)が、現状の世界最高水準100meVから、20meVへと大きく高まることを期待しています。(数値が小さいほど感度が高いことを表します)
(出所:韓国・アジア経済、2017年8月16日付け内容)
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