<韓国:先端素材>自ら発電する「糸」の開発
漢陽(ハニャン)大学電気生体工学部のキム・ソンジョン教授とテキサス大学ダラス校の研究チームが、収縮・弛緩・回転などによって電気エネルギーを生産する「糸」を開発しました。
今回の研究では、人工筋肉の材料となる糸が利用されました。
研究チームは、直径が人の髪の毛の1万分の1程度のカーボンナノチューブを撚り合わせ、過度にねじってコイル状にした糸を「ツイストロン(twistron)」と名付けました。
ツイストロンを電解質の中で引っ張ると、ねじれが増加。これによって、カーボンナノチューブの密度が増加し、ツイストロンの内部断面積は減少します。その結果、電荷を保持できる静電容量が減少します。この時、電気容量の変化量分の電気エネルギーが生産されます。
19.2ミリグラムのツイストロンで2.3ボルトの緑色LEDを点灯することができます。
また、ツイストロンは、毎秒30回程度の速度で収縮・弛緩を繰り返す時、1キログラム当たり250ワットの電力を生産することができます。
さらに、ツイストロンで作ったTシャツは、呼吸の大きさや周期などをリアルタイムにセンシングすることができます。
今回の研究成果は「Science」に掲載されました。
(出所:韓国・マネートゥデイ、2017年8月25日付け内容)
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