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水田尊久

Author:水田尊久
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2000年渡韓、2012年末までサムスンに勤務、約四半世紀のエンジニア生活の後、2013年に韓国で法人を設立し独立。技術コンサルティングを中心に、韓国進出支援、市場調査など、韓国を中心に活動しています。

<韓国:バイオ>研究目的のヒト胚性遺伝子編集実施に可能性が

韓国で、研究目的のヒト胚性遺伝子編集が許可される可能性が出てきました。


政府が主導する生命倫理官民協議体で、研究目的のヒト胚性遺伝子の編集を可能にする方向への意見が大勢を占めました。

保健福祉部と国家生命倫理政策研究院が主導する生命倫理官民協議会は、医療・科学・宗教界など、分野別の専門家17人が参加し、17年3月に発足した組織で、「遺伝子ハサミ」など新たな生命科学技術の研究に関連する倫理的問題を、今年7月まで協議して来ました。

国家生命倫理政策研究院の関係者は「昨年3月以降、7回の会議を開き、現在禁止されている研究に対して、『研究目的で、全般的に許可する必要があるのではないか』とする方向に意見が集まった」と述べています。

また、官民協議体に参加したある民間議員は、「宗教界などは、研究目的へのヒト胚の活用にも反対する立場を明らかにしたが、『研究目的を明らかにすれば、ヒト胚研究を許可しなければならない』という意見が多数だった」と述べています。

学界では、ヒト胚性遺伝子編集に賛否の意見が対立しており、基礎科学研究院(IBS)遺伝子編集研究団のキム・ジンス団長は「実験胚はすべて廃棄した。『遺伝子ハサミ』技術で韓国は、先に行っており、関連研究を放棄することができない」と主張しています。

これに対して、グ・ヨンモ(蔚山(ウルサン)医大人文社会学科教授)韓国生命倫理会長は、「胎児の遺伝子検査を通じて、先天性奇形は、現在の医術でも十分確認することができる。『遺伝子ハサミ』の効用が明確に確認されていない状況で、生命倫理法を改正しようという主張は、あまりにも先に行ったもの」と述べています。

(出所:韓国・中央SUNDAY、2017年8月27日付け内容)
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