<韓国:先端素材>二酸化炭素をメタンに変える高効率光触媒の開発
大邱(テグ)慶北(キョンブク)科学技術院(DGIST)エネルギーシステム工学専攻のユ・ジョンソン教授とイン・スイル教授の共同研究チームが、既存の光触媒の表面を処理する事によって、二酸化炭素のメタン転換効率を3倍向上させた光触媒を開発しました。
二酸化炭素は、地球温暖化の主犯で、世界各国で、二酸化炭素の排出を削減するため、二酸化炭素を水素・メタン・エタノール・メタノールなどの化学燃料に転換できる二酸化炭素資源化の研究が盛んに行われています。
二酸化炭素を効率的に資源に変えるためには、二酸化炭素を化学燃料に転換する際に、2次有害物質が発生しないようにする高効率光触媒が必須になります。
研究チームは、マグネシウム熱還元方式を用いて、チタニア(TiO2)表面の酸素原子を除いた酸素欠陥チタニアを合成し、二酸化炭素をメタンに変換できる高効率光触媒を開発しました。
この光触媒は、光吸収量を増加させ、電荷を効率的に分離して、既存の光触媒より二酸化炭素のメタン転換率が3倍高いというのが研究チームの説明です。
イン教授は、「比較的簡単な方式であるマグネシウム熱還元で、既存の光触媒の効率を改善したのが、今回の研究の核心」とし、「二酸化炭素の炭化水素転換メカニズムを理解し、二酸化炭素資の源化と低減技術に活用することができるものと期待される」と述べています。
(出所:韓国・IT Chosun、2017年5月17日付け内容)
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