<韓国:先端素材>一酸化炭素をクリーンな燃料にする高効率触媒
韓国研究財団は、成均館(ソンギュンガン)大学のベ・ジョンウク教授の研究チームが「合成ガス」(Syngas)をクリーンな燃料に転換するために用いる高効率触媒を開発した事を明らかにしました。
製鉄工程で発生する合成ガスは、主に一酸化炭素、水素、二酸化炭素などで構成され、クリーン燃料の「炭化水素」の原料となります。
炭化水素の合成には「フィッシャー・トロプシュ法」(触媒を使用して、高温・高圧の条件下で、合成ガスから炭化水素を合成する方法)が活発に研究されていますが、以前から使用されている鉄触媒は、時間が経つにつれて、反応が急速に低くなる問題がありました。
研究チームは、この問題を解決するために、鉄にジルコニウム金属酸化物を混合した高効率の触媒を開発しました。
研究チームは、酸化鉄で構成された6~7ナノメートル(10億分の1メートル)の直径の穴を持つ構造物の中に、ジルコニウムを追加した結果、60時間経過しても反応性を維持できる事を確認しました。
ベ教授は「大気汚染の主犯となる一酸化炭素と、温室効果ガスである二酸化炭素を液体燃料に簡単に切り替えることができる技術」と述べています。
今回の研究成果は、「ACS Catalysis」2017年7月27日号に掲載されました。
(出所:韓国・聯合ニュース、2017年8月29日付け内容)
(参考:wikipedia)
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