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水田尊久

Author:水田尊久
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2000年渡韓、2012年末までサムスンに勤務、約四半世紀のエンジニア生活の後、2013年に韓国で法人を設立し独立。技術コンサルティングを中心に、韓国進出支援、市場調査など、韓国を中心に活動しています。

<韓国:エネルギー>核融合炉、34秒間のプラズマ不安定性制御に成功

韓国の研究チームが超伝導核融合装置を用いて、34秒間の「プラズマ境界面不安定性」制御に成功しました。


核融合反応は、莫大なエネルギーを生み出し、化石燃料や原子力とは異なり、核廃棄物を作らない環境にやさしいエネルギー源として注目されています。

しかし、実用化のためには核融合装置内の「プラズマ」を、長時間安定的に維持しなければなりません。具体的には、プラズマの「形状」、「温度」、「維持時間」、「プラズマ境界面不安定性(ELM)」の問題を解決することになります。

ELMは核融合炉の中で、超高温のプラズマの中央部と外周部の圧力・温度差などにより、外周部で発生する不安定現象で、核融合炉内部を損傷させるだけでなく、プラズマを安定的に持続する事の妨げになり、核融合商用化には、必ず解決しなければならない難題に挙げられています。

核融合実現に向けて、現在、日本・韓国・米国・欧州連合(EU)・中国・ロシア・インドの7カ国が、国際核融合実験炉(ITER)をフランスに建設中で、2025年の運転開始を目指しています。この背景には、既存の核融合装置では、ELMと維持時間の条件を、他の2つの条件とともに同時に満足できないという問題がありました。

このような中で、韓国の研究チームは、今年行った実験で、ITERが要求するプラズマの形状と温度条件の下で、34秒間ELMを制御することに成功しました。既存の核融合装置のELM制御時間は3~4秒程度です。

KSTAR研究センターのオ・ヨングク副センター長は「KSTARは、昨年の高性能プラズマの運転時間で世界記録を更新したのに続き、世界初のELM制御に成功した」とし、「KSTARを通じて核融合発電所の運営に一歩近づける」と述べています。
(参考:「Edge Localized Mode(ELM)研究の最近の成果」J. Plasma Fusion Res. Vol.82, No.9 (2006)565)
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