<韓国:医療>キムチで免疫調節・抗菌・筋肉量の増加
世界キムチ研究所のイ・ジョンフイ博士の研究チームが、キムチ発酵の過程で機能性物質「ヒドロキシイソカプロン酸(HICA:hydroxyisocaproic acid)」を発見した事を明らかにしました。
HICAは、免疫調節、抗菌活性に優れており、人体の筋肉量増加の効果も立証されています。米国などでは、健康補助食品として広く活用されている機能性物質です。
HICAは、必須アミノ酸「ロイシン」から作られるタンパク質で、主に動物性食品に存在しますが、キムチのような野菜発酵食品から発見されたのは初めてになります。
キムチは白菜、唐辛子、ニンニク、塩辛など、様々な原料が乳酸菌によって発酵させられ、発酵の過程で多くの代謝物質が出てきます。
研究チームは、キムチの発酵代謝物質を研究することによって、キムチの発酵が進むにつれて、キムチ内のHICAが増加することを発見しました。
今回の研究によって、キムチの代表的乳酸菌となる「ロイコノストック・メセンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides)」、「ラクトバチルス・プランタルム(Lactobacillus plantarum)」がHICAを生成する可能性が高いことが分かりました。
世界キムチ研究所のハ・ジェホ所長は「キムチの発酵代謝物質を新たに発見し、メカニズムを究明、キムチ発酵の秘密を解くのに一歩近づいた」と述べています。
今回の研究成果は「Scientific Reports」に掲載されました。
(出所:韓国・電子新聞、2017年9月13日付け内容)
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