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水田尊久

Author:水田尊久
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2000年渡韓、2012年末までサムスンに勤務、約四半世紀のエンジニア生活の後、2013年に韓国で法人を設立し独立。技術コンサルティングを中心に、韓国進出支援、市場調査など、韓国を中心に活動しています。

<韓国:医療>超音波を用いた逆分化幹細胞の大量生産技術

韓国の研究チームが、超音波を用いて一週間以内に人工多能性幹細胞を大量生産する事に成功しました。


カトリック関東大学のキム・スンハク教授の研究チームが、超音波を用いて、一週間以内に人間の皮膚細胞から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を大量生産する事に成功しました。

iPS 細胞は、すでに分化が終わった体細胞を再分化能力がある幹細胞の段階に戻した細胞を指します。

倫理的危険性がある胚性幹細胞(ES細胞)の代わりにiPS 細胞の研究が、世界的に活発に進められています。

しかし、既存の遺伝子や低分子化合物に基づいたiPS 細胞誘導技術は、効率が低く、がん細胞発生のリスクがあるなど問題を抱えています。

医療分野で治療に使用するためには、免疫拒絶反応がなく、がん細胞を発生させない自家細胞(患者自身の細胞)を用いた治療法の開発が不可欠になります。

研究チームは、超音波を用いて、細胞外環境を細胞内に流入させ、「細胞リプログラミング」(すでに成熟した体細胞をiPS細胞に誘導する技術)を起こすことに成功しました。

超音波処理した後、一日で逆分化のメカニズムが現れ始め、一週間以内に90%以上の皮膚細胞がiPS細胞に分化することが確認されました。

研究チームは「このiPS細胞を生体に移植した結果、がんを誘発せず、脳細胞、筋肉細胞、肝細胞に分化した」と述べています。

今回の研究成果は「Biomaterials」2017年7月25日号に掲載されました。
(出所:韓国・聯合ニュース、2017年9月14日付け内容)
(参考:wikipedia)
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