プロフィール

水田尊久

Author:水田尊久
http://www.takao.asia/
2000年渡韓、2012年末までサムスンに勤務、約四半世紀のエンジニア生活の後、2013年に韓国で法人を設立し独立。技術コンサルティングを中心に、韓国進出支援、市場調査など、韓国を中心に活動しています。

<韓国:医療>アルツハイマー病を嗅覚異常で診断

韓国の研究チームが、アルツハイマー性認知症の初期に臭いを嗅げなくなる原因を究明し、アルツハイマー性認知症の早期診断に新たな道を開きました。


大邱(テグ)慶北(キョンブク)科学技術院 (DGIST)脳・認知科学専攻のムン・ジェイル教授の研究チームがアルツハイマー性認知症の初期に臭いを嗅げなくなる原因を解明しました。

研究チームは、アルツハイマー性認知症モデル動物を用いた行動実験を通して、アルツハイマー性認知症で発見された最初の嗅覚機能異常が、脳機能に異常を示す段階(14か月、アルツハイマー性認知症症状の進行段階)よりもはるかに早い段階(6か月、アルツハイマー性認知症症状発現の初期)で既に進行している事を確認しました。

アルツハイマー性認知症は、認知症全体の60~80%を占める最も代表的な退行性脳疾患です。現在、認知症の根本的な治療法はありませんが、認知症を早期に発見すれば症状の悪化を防いだり、遅延させることができます。市場に出された一部の治療薬も認知症の直接の治療ではなく、症状の緩和、あるいは遅延に焦点を当てています。

アルツハイマー性認知症の初期には、「ベータアミロイド」というタンパク質が異常に発現して脳の中に蓄積し、脳神経細胞に悪影響を及ぼすことが知られています。

研究チームは、アルツハイマー性認知症の初期に現れる嗅覚機能異常に注目し、中枢神経系の脳だけでなく、末梢神経系の嗅覚神経系の研究を進めています。

研究チームは、中枢神経系の内部でのみ発現すると思われていたベータアミロイドが末梢神経系の嗅覚上皮組織でも直接発現することを観察しました。さらにベータアミロイドが嗅覚上皮の中の嗅覚神経細胞に致命的な影響を及ぼし直接嗅覚機能不全を誘導するという事実を確認しました。

ムン教授は「これまで明らかにされていなかったアルツハイマー性認知症進行の初期段階のベータアミロイド発現メカニズムを解明して、アルツハイマー性認知症の初期段階に発症を予測することができる重要な手がかりを発見した」とし、「今後、認知症の早期診断法、認知症の治療技術の開発などに活用することができる後続の研究を行う」と述べています。

今回の研究成果は「Cell Death&Disease」2017年8月10日号に掲載されました。
(出所:韓国・アジア経済、2017年9月18日付け内容)
www.takao.asia
にほんブログ村 ニュースブログ 科学ニュースへ

THEME:ものづくり | GENRE:ビジネス |

COMMENT

EDIT COMMENT

非公開コメント

検索フォーム
メールフォーム

お名前:
メール:
件名:
本文:

韓国伝統工芸
QRコード
QR