<韓国:医療>放射性同位元素を付けた医薬品で頭頸部がん治療に効果
韓国の研究チームが、医薬品に放射性同位元素を付けることで、頭頸部がんの治療効果を高める方法を開発しました。
頭頸部がんとは、喉頭がん・口腔がん・咽頭がんなど、頭と首に生じるガンを指します。
韓国原子力医学院のチェ・イクジュン博士、イ・テソプ博士の研究チームが、医薬品「セツキシマブ (Cetuximab) 」 に放射性同位元素「ルテチウム(Lu)177」をつけた医薬品を新たに開発しました。
研究チームは、頭頸部がん細胞で特異タンパク質(上皮成長因子受容体)が多く出てくる事実に注目し、このタンパク質に取り付く医薬品「セツキシマブ」に、がん細胞を破壊する放射性同位元素をつければ、ガン細胞だけ死滅させる事が出来ると考えました。
効能を調べるため頭頸部がんを患うマウスにこの薬を投与した結果、ルテチウム177が放射するベータ線によってがん細胞が破壊され、治療前に比べて腫瘍の大きさが55%減少しました。
研究チームは、今回の研究によって開発した薬品を実際の治療薬とするため、今後、安定性と有用性を検証する予定です。
今回の研究成果は「Oncotarget」9月8日号に掲載されました。
(出所:韓国・聯合ニュース、2017年9月21日付け内容)
(参考:NAVER知識百科)
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