<韓国:医療>内視鏡を使った先天性心疾患の手術成功
順天郷(スンチョンヒャン)富川(プチョン)病院胸部外科のホ・ギュン教授とイム・ジェウン教授のチームは、小さな穴を3つだけ開け、内視鏡手術で先天性心疾患「心房中隔欠損症」の治療に成功した事を明らかにしました。同チームは5月、韓国内で初めて僧帽弁閉鎖不全症を内視鏡手術で治療しています。
心房中隔欠損症は、心臓の左心房と右心房の間の壁に穴が空いたまま生まれてくる疾患で、症状がない患者が多く、大人になるまで分からず、後に、疲労・呼吸困難・不整脈などの症状で病院を訪れ発見される患者が多いのが現状です。
教授らのチームは心房中隔欠損症を患っていた23歳の女性患者に、4センチの皮膚切開を行い、手術器具を入れる事ができる3つの穴を開け、内視鏡手術で心臓の壁に空いた穴を防ぐことに成功しました。患者は、痛みがほとんどなく、手術直後、通常の活動をすることができたという事です。
教授らのチームは「世界的に低侵襲心臓手術(小さな切開で行う心臓手術)が多く行われているが、国内の事例はわずかな状況」とし、「内視鏡心臓手術は弁疾患・心臓腫瘍・不整脈疾患・先天性心疾患など、徐々に適用範囲が拡大している」と述べています。
(出所:韓国経済新聞、2017年9月25日付け内容)
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