<韓国:医療>アトピー性皮膚炎とストレスの関係が明らかに
韓国韓医学研究院のパク・ゴンヒョク博士と大邱(テグ)韓医大学の共同研究チームが、アトピー性皮膚炎がメラトニンを調節して、ストレスと脳の神経障害に作用する過程を明らかにしました。メラトニンは、昼と夜の長さや季節に応じた日照時間の変化など光の周期を感知して、生体リズムに関与するホルモンを指します。
精神的ストレスがアトピー性皮膚炎を悪化させるとする臨床報告が発表された事がありましたが、これまで現象に集中した臨床研究がほとんどで、アトピー性皮膚炎の発症原因と脳機能変化の具体的な原因究明には至っていませんでした。
研究チームは、動物によるモデル実験を通して、アトピー性皮膚炎はストレス、メラトニンと相関関係があることを発見しました。また、集中力と睡眠の低下に影響を与えることを明らかにしました。
アトピー性皮膚炎を患っているマウスは、対照群と比較して、皮膚・血液・脳でストレスホルモンが増加。メラトニンが減少し、睡眠障害が発生しました。また、メラトニンが減少すると、脳の海馬と視床下部からの神経信号の伝達が減少し神経細胞の初期死滅が発生するなどの脳の神経障害が確認されました。
アトピー性皮膚炎を患っているマウスに、メラトニンを直接投与した結果、アトピー性皮膚炎の症状と脳神経の障害が抑制され、集中力も高まりました。この結果を通じて、研究チームはメラトニンの減少がストレスだけでなく、アトピー性皮膚炎自体に大きな影響を与える事を確認しました。
今回の研究成果は「Journal of pineal research」2017年9月号に掲載されました。
(出所:韓国・アジア経済、2017年9月26日付け内容)
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