プロフィール

水田尊久

Author:水田尊久
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2000年渡韓、2012年末までサムスンに勤務、約四半世紀のエンジニア生活の後、2013年に韓国で法人を設立し独立。技術コンサルティングを中心に、韓国進出支援、市場調査など、韓国を中心に活動しています。

<韓国:先端素材>二酸化炭素からギ酸を作る「炭素ナノ粒子光触媒」の開発

韓国の研究チームが太陽光だけで二酸化炭素からギ酸を生成する「炭素ナノ粒子光触媒」を開発しました。


韓国化学研究院人工光合成研究グループのペク・ジンウク博士のチームが追加のエネルギー投入を行わず太陽光だけで二酸化炭素から不純物のないギ酸(Formic Acid)を生成する人工光合成システム用「炭素ナノ粒子光触媒」を開発しました。

太陽光工場(Solar Chemical Factory)人工光合成システムは、可視光光触媒・原料物質・酵素から高付加価値の化学製品を選択的に生産することを可能にします。

研究チームは、2012年にグラフェン光触媒を開発し、太陽光工場人工光合成システムを用いて、二酸化炭素からギ酸を製造した事がありましたが、今回はこのグラフェン光触媒よりも可視光線領域をよく吸収し、安価で簡単に作ることができる新たな炭素ナノ粒子光触媒を開発しました。

クエン酸と尿素水溶液をマイクロ波で9分反応させ、炭素ナノ粒子を作った後、この炭素ナノ粒子とシリコンを結合して新たなシリコン-炭素ナノ粒子の光触媒を作りました。

この光触媒は、太陽光エネルギーだけを利用し、二酸化炭素を直接転換し、不純物のないギ酸だけを選択的に製造することができる事がポイントになります。

ペク博士は「太陽光人工光合成システムは、地球温暖化とエネルギー資源枯渇問題を同時に解決することができる未来型源泉技術」とし、「今後、太陽光を利用して、衣食住のすべてを解決することができる新たな概念の実用化可能な太陽光工場を建設したい」と述べています。

今回の研究成果は「ChemCatChem」2017年8月23日号に掲載されました。
(出所:韓国・ヘラルド経済、2017年9月20日付け内容)
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