<韓国:政府動向>韓国で病気治療目的の遺伝子研究が可能に
国会科学技術情報放送通信委員会所属のシン・ヨンヒョン議員(国民の党)が、遺伝子治療の研究の範囲をネガティブリスト規制方式に切り替える「生命倫理及び安全に関する法律」(以下、生命倫理法)の一部改定案を代表発議しました。
現行の生命倫理法によると、体細胞対象の遺伝子治療研究は「遺伝性疾患、ガン、エイズ、その他、生命を脅かしたり、深刻な障害を呼び起こす病気」であると同時に「現在利用可能な治療法がないか、遺伝子治療の効果が他の治療と比較して大幅に優れていると予測される場合」にのみ許可されます。
シン議員が代表発議した改定案は、病気の治療が目的であれば、病気の種類や治療法の有無にかかわらず、体細胞対象の遺伝子治療研究が可能になります。
シン議員は、「現行の生命倫理法が明示的に許可する遺伝子治療研究の範囲が曖昧で、研究者が法違反による制裁や監査措置を恐れて基礎研究さえ躊躇したり、できないのが実情」とし、「現在のバイオテクノロジーの発展速度とレベルを考慮して、研究の規制をネガティブリスト規制方式に改定し、研究者が遺伝子治療の研究に没頭できる環境を整える事が必要」と述べています。
(出所:韓国・ソウル経済、2017年10月10日付け内容)
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