<韓国:医療>遺伝子分析による急性白血病検査
カトリック大学ソウル聖母(ソンモ)病院が次世代塩基配列分析(NGS)ベースの急性白血病のパネル検査システムを開発し、臨床検査を開始しました。
NGSは、既存の塩基配列分析法とは異なり、すべてのDNAを迅速に分析し、不必要な治療や診断・治療時間と検査費用などを削減することが可能になる精密医療技術で、数十から数百個の遺伝子の変異を一度に確認することができ、病気の診断と治療薬剤の選択、予後予測に役立つものと期待されています。
同病院の急性白血病のパネル検査を用いたNGS解析には、米サーモフィッシャー・サイエンティフィック社の「Ion S5」を用います。Ion S5は、米国国立ガンセンターと日本国立ガンセンターなど、世界有数のガン専門機関が遺伝子変異によるカスタム治療薬を見つけるために進めるグローバル臨床プロジェクトで使用されているNGSシステムです。
保健福祉部は2017年3月、血液ガン、固形癌、遺伝性疾患などを診断するためのNGSの遺伝子パネル検査について、選別的に検査費用補助を可能にしました。これによって、患者負担率は50%となり、約50万ウォン(約5万円)で検査を受けることができます。韓国政府は1~2年後に対費用効果を分析し、患者負担率を20%に下げる方針です。
(出所:韓国経済新聞、2017年10月11日付け内容)
(参考:wikipedia)
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