<韓国:電気・電子>3値論理素子の開発
成均館(ソンギュンガン)大学電気電子工学科のパク・ジンホン教授の研究チームが、「0」、「1」、「2」の3値を扱える論理素子を開発しました。
パク教授が開発した技術は、異なる材料を垂直結合する事によって、独特の電流特性を示す回路素子を開発しました。
朴教授は、他の物質と容易に結合する2次元ファンデルワールス物質「黒燐(BP)」と2硫化レニウム(ReS2)をドーピング工程なしに垂直に結合させることによって、製造が簡単で、印加電圧の上昇に伴い電流が低下する独特の性質を持った新たな半導体素子を開発しました。
また、グラフェンとセレン化タングステン(WSe2)を垂直に結合させ、光と電気信号で動作する素子も開発しています。
「0」、「1」、「2」の論理状態を表現できる論理素子を用いたシステムは、2進法の論理システムに比べて素子間の配線と素子数を減らし、半分以下の電力を使い同量の情報処理が可能になります。
また、3進法論理素子と回路構成の戦略は、4進法以上に拡張することができ、多値論理演算回路や多値メモリの具現化への基盤技術になるものとみられています。
パク教授は「この技術を将来の半導体素子と回路の開発に積極的に活用てほしい」とし、「大容量情報処理技術に必要なハードウェアの小型化、低消費電力化、高性能化に寄与するだろう」と述べています。
今回の研究成果は「ACS Nano」6月13日オンライン版に掲載されました。
(出所:韓国・ソウル経済、2017年10月11日付け内容)
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