プロフィール

水田尊久

Author:水田尊久
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2000年渡韓、2012年末までサムスンに勤務、約四半世紀のエンジニア生活の後、2013年に韓国で法人を設立し独立。技術コンサルティングを中心に、韓国進出支援、市場調査など、韓国を中心に活動しています。

<韓国:先端素材>重水素の効率的分離方法

韓国の研究チームが、重水素を効率的に分離する方法を開発しました。


蔚山(ウルサン)科学技術大学(UNIST)自然科学部のムン・ファリ教授の研究チームが、慶南(キョンナム)科学技術大学 のオ・ヒョンチョル教授、独マックスプランク研究所のMichael Hirscher博士の研究チームと共同で、重水素を効率的に分離する多孔性物質を開発しました。

重水素は将来のエネルギー源として期待される核融合エネルギーを得るための原料として挙げられます。しかし、地球上に存在する重水素は水素全体の0.016%と極めてわずかの量しか存在しません。また、水素の混合物から重水素だけを分離することも難しいため、非常に高額になってしまいます。

これまで、重水素の分離には「速度論的同位体効果」と「化学的親和同位体効果」を個別に利用していました。

速度論的同位体効果は、多孔質材料の穴の大きさを精密に調節して重水素を分離する技術です。極低温環境で重水素が水素よりもサイズが少し小さくなる現象を利用して重水素だけ抜けることができるよう穴のサイズを調節する方法です。

化学的親和同位体効果は、多孔質材料に重水素がよく付着できるような場所を作る方法です。

研究チームは、化学的親和同位体効果を得るために、重水素と化学的親和性が高い多孔性物質「MOF-74」を用い、この物質の穴の内部に「イミダゾール」分子を適用し、穴の大きさを調節しました。これによって水素より少しだけ小さな重水素のみを通過させる速度論的同位体効果も実現しました。

今回の研究成果を用いる事によって、既存の多孔質材料を用いた方法の約4倍以上の分離効率を達成しました。

(出所:韓国・ChosunBiz、2017年10月18日付け内容)
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