<韓国:先端素材>高輝度電界発光フィルムの開発
大邱(テグ)慶北(キョンブク)科学技術院(DGIST)融合研究知能型調査融合研究室のチェ・ビョンデ責任研究員の研究チームが、夜行性動物の目の光の反射原理を応用して、従来技術に比べ4倍以上明るい電界発光フィルムを開発しました。
蛍光体粉末を用いた電界発光フィルムは柔軟性と伸縮性があり、変形した状態でも耐久性に優れ、コストパフォーマンスが高いという利点がありますが、輝度が低い事が実用化の妨げになっていました。
問題解決のため、研究チームは光の利用効率が高い夜行性動物の目に注目しました。一般の反射構造では、光が散乱しますが夜行性動物の目は再帰反射構造によって、光が散乱せずに光源に向かって逆戻りする特性があります。
研究チームはこの特性を応用し、再帰反射電極の上に光透過型発光フィルムを塗布し、数マイクロメートルの発光粒子で構成された光源が、プリズム形状の再帰反射電極面上で広い反射光視野角を有する事を確認しました。
研究チームは、発光粒子と高分子バインダー複合体を特定の割合で混合して、従来技術に比べ輝度を442%高めた(1017㏅/㎡)フィルムを開発しました。
チェ責任研究員は「光利用効率が非常に高い夜行性動物の目の光の反射原理を発光素子に応用したことに意義がある」と述べています。
今回の研究成果は「Advanced Materials Technologies」2017年9月号に掲載されました。
(出所:韓国・聯合ニュース、2017年10月19日付け内容)
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