<韓国:医療>アルツハイマー病を早期診断可能な血液検査技術の開発
ソウル大学医学部のムク・インフィ教授とイ・ドンヨン教授の研究チームは、医薬品開発企業「Medifron DBT Co.,Ltd.」と1億3000万ウォン(約1300万円)で技術移転契約を締結し、共同でアルツハイマー病診断キットを開発することにしました。
アルツハイマー病は、脳にベータアミロイドと呼ばれるタンパク質が異常に蓄積し生じる退行性脳疾患で、老人性認知症の主な原因となっています。
現在ベータアミロイドは、高価な映像機器で脳を撮影しなければなら確認できず、早期診断が困難な状況です。
今までも認知症が発生する前には、血液にもベータアミロイドが現れていましたが、タンパク質を分解する酵素により正確な診断をする事が困難でした。
この問題を解決するため、研究チームは血液中のベータアミロイドが分解されないように特殊な処理技術を開発しました。
この診断技術を用いると、血液1mLで数時間後にはアルツハイマー病にかかる危険を88%の精度で予測することができます。また、既存の血液検査と共に実施すると精度が91%まで上昇する事が確認されました。
研究チームは「認知検査では問題ないとする結果が出てきた患者でも血液検査で脳にベータアミロイドが蓄積している事を診断できた」とし、「血液検査の結果は高価な脳の画像検査結果と90%一致した」と述べています。
今回の研究成果は「Alzheimer's Research & Therapy」に掲載されました。
(出所:韓国・朝鮮日報、2017年10月23日付け内容)
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