<韓国:農業・畜産>微生物を用いた干拓地の作物塩害軽減技術の開発
韓国の研究チームが微生物を用い、干拓地の作物の塩害を軽減する技術を開発しました。
慶尚(キョンサム)大学(GNU)大学院応用生命科学部のジョン・ヨンリュン教授の研究チームは、干拓地栽培農作物の高塩類被害を低減する事が可能な技術を開発しました。
研究チームは、土着微生物である植物プロバイオティクス細菌が、高塩類ストレスに対する作物の耐性を高める事を明らかにしました。
開発した技術は、田植えの際に、塩類濃度が高く栽培が不可能と思われる稲に、微生物種を投与したり、葉面施肥(溶液の状態で葉に散布する施肥法)するものである。
研究チームは、この技術を適用した稲が塩害をほとんど受けずに正常に育つ一方、この技術を適用しなかった稲は塩害で赤く変色し、収穫が30%以上減少している事を確認しました。
ジョン教授は「この技術が、塩害が多く発生する干拓地の農家の被害減少に役立つことを願う」と述べています。
(出所:韓国・聯合ニュース、2017年10月23日付け内容)
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