<韓国:医療>自閉症の原因遺伝子が明らかに
韓国生命工学研究院と忠南(チュンナム)大学、米オーガスタ大学の共同研究チームがこれまでダウン症候群の原因遺伝子として知られている「DYRK1A」遺伝子が、自閉症の原因遺伝子としても作用する事を明らかにしました。
DYRK1Aはダウン症候群の患者で発現が増加する原因遺伝子の一つで、神経細胞の発生、脳の大きさ、認知機能、摂食機能、退行性脳疾患などと関連があることが知られています。
研究チームは、遺伝子はさみ技術を用いて、DYRK1A遺伝子に関してゼブラフィッシュのノックアウト突然変異体(特定の遺伝子の機能をなくした突然変異体)」を作り、社会的群れをなす魚類の動物的習性を利用して、自閉症スペクトラム障害の研究の中核となる社会性測定のための簡便・迅速な検証方法を開発しました。
新たに開発した検証方法を用いた実験の結果、DYRK1A遺伝子の機能が阻害されたゼブラフィッシュは、他の個体に無関心で社会性の欠如を示すなど、典型的な自閉症スペクトラム障害(ASD)の特徴を示しました。
今回の研究成果は「Molecular Autism」オンライン版に掲載されました。
(出所:韓国・ノーカットニュース、2017年10月27日付け内容)
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