<韓国:生命科学>DNA損傷認知し突然変異を防ぐタンパク質が明らかに
朝鮮(チョソン)大学のユ・ホジン教授の研究チームがDNA(遺伝子)の損傷を認識して突然変異を防止するタンパク質を明らかにしました。
研究チームはDNAが損傷した際、これを認知してDNAを正常化する信号を送る役割をする「ID3タンパク質」の存在を明らかにしました。
DNAが損傷すると、DNA結合タンパク質がリン酸化しますが、核内タンパク質の「MDC1」がこれを認知して、DNA修復酵素が損傷部位に集まるようにした後DNAを修復させます。
しかし、MDC1がどのようにリン酸化した結合タンパク質を認識して損傷部位にタンパク質を移動させるのか明らかになっていませんでした。
研究チームは、DNA損傷発生初期に結合タンパク質ID3がリン酸化した後、MDC1と結合し、MDC1をDNA損傷部位に移動させる事を明らかにしました。
ユ教授は「損傷したDNAが突然変異で変質する前に正常化する過程を明らかにした」とし、「ガンと転移、ガン治療耐性などの研究に寄与することが期待される」と述べています。
今回の研究成果は「Nature Communications」2017年10月12日号に掲載されました。
(出所:韓国・聯合ニュース、2017年10月25日付け内容)
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