<韓国:バイオ>表面弾性波を用いたマイクロ流体素子の開発
韓国の研究チームが表面弾性波を用いたマイクロ流体素子を開発しました。
高麗(コリョ)大学のイム・チェスン教授とナム・ジョンフン博士の共同研究チームが表面弾性波を用いたマイクロ流体素子技術を開発しました。
マイクロ流体素子は、髪の毛の太さの管内部で流体・微細粒子・細胞などを混合・反応・培養することができるように作られた素子で、試料を迅速に混合・希釈して、特定の粒子を分離・濃縮するのに適しています。
試料の前処理に用いられ、バイオチップベースの体外診断精度と感度向上にも重要な役割を果たします。
従来の技術よりも消費電力が少なく非侵襲的である事から、最近、表面弾性波を用いたマイクロ流体技術が注目されています。
ナム博士は「表面弾性波を利用して微細な液体または粒子を制御することができる高収率、高効率技術を開発した」とし、「細菌・ウイルスなどの超精密高感度体外診断システムに適用すると病気の早期診断が可能になる」と述べています。
今回の研究成果は「Sensors and Actuators B: Chemical」に掲載されました。
(出所:韓国・電子新聞、2017年10月29日付け内容)
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