<韓国:医療>幹細胞治療剤運搬用「マイクロロボット」の商用化
全南(チョンナム)大学産学協力団とマイクロ医療ロボットセンターが「幹細胞ベースのマイクロ医療ロボット」事業化のために米国現地のバイオスタートアップ「Biot」と技術移転契約を締結した事を明らかにしました。
今回移転された技術は磁場を用いてマイクロロボットを精密に誘導し、幹細胞治療剤を患者の患部に迅速に、かつ正確に運搬する技術です。注射を用いて幹細胞治療剤を入れたロボットを患部に運搬するため、切開手術の必要がなく、患者の回復期間を短縮し治療効果を高めることができるのが特徴です。
幹細胞治療剤を持ったマイクロロボットは、生体内で分解できる構造になっており、ロボットの表面にはナノサイズの磁性粒子が付着しています。注射で体内に注入されるマイクロロボットは、外部磁界によって制御され、破損した軟骨部位に正確に移動します。以後幹細胞治療剤が軟骨細胞に分化し、マイクロロボットは体内で分解されます。
マイクロ医療ロボットセンターと「Biot」は、センター内に付設研究所を設置し、商用化のための研究開発の後、米国食品医薬品局(FDA)の認証を経て、米国市場に進出する計画です。
今回の研究成果は「Advanced Healthcare Materials」に掲載されました。
(出所:韓国・ChosunBiz、2017年10月30日付け内容)
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