<韓国:医療>喫煙とクローン病の関係が明らかに
韓国の研究チームが喫煙とクローン病の関係を明らかにしました。
慶熙(キョンヒ)大学のベ・ヒョンス教授とキム・ジンジュ教授の研究チームが、喫煙が原因で肺に生じた炎症性免疫細胞「Th1」が大腸に移動し、この細胞が分泌したタンパク質「インターフェロン-γ」が大腸炎を起こす事を明らかにしました。
研究チームは、受動喫煙にさらされたマウスでTh1細胞とインターフェロン-γが特に増加していることを発見し、喫煙だけで大腸炎が発生する可能性がある事を確認しました。
一方、遺伝的にTh1細胞とインターフェロン-γが欠乏したマウスは喫煙にさらされても大腸炎が発生しませんでした。
ベ教授とキム教授は「今回の研究成果はこれまで明らかにされていなかった喫煙と大腸炎との関連性を解明したもので、クローン病のような難治性大腸炎の治療の可能性を提示した事」とし、「漢方医学の生理・病理学の理論を分子生物学的に解明した先駆的な研究方法の良い手本になる事を期待する」と述べています。
今回の研究成果は「Frontiers inImmunology」2017年10月31日号に掲載されました。
(出所:韓国・中央日報、2017年11月2日付け内容)
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