<韓国:IT>高効率ナノアンテナの開発
光州(クァンジュ)科学技術院のキム・ミンゴン教授と米UCバークレー校のルーク・リー教授との研究チームがアップコンバートナノ粒子の発光効率を高めることができる三日月形のナノアンテナ構造体を開発しました。
アップコンバートナノ粒子は低エネルギーの近赤外線を吸収して高エネルギーの可視光線を放出する特性を有します。
今回開発されたナノアンテナ構造体は、強発光強度・生体適合性・優れた光安定性・組織浸透性などで、バイオイメージングや高感度触覚センサーを必要とするバイオ機器産業に応用することが可能で、ガン治療や太陽電池の研究分野への活用の可能性もあります。
しかし、2つの光の粒子(光子)を吸収したエネルギーが一つの大きな光子に変わるため、発光効率が非常に低いという問題がありました。
この問題を解決するため研究チームは、アップコンバートナノ粒子上に、三日月形の数ナノメートル(10億分の1メートル)の厚さの金を蒸着した非対称性ナノアンテナ構造体(ANAU)を付設しました。
研究チームは、この三日月形のナノアンテナ構造体は光を効果的に集める一方、特定方向の発光効率を制御することが可能な事を確認しました。
研究チームの関係者は、「アップコンバートナノ粒子の発光効率が、ナノアンテナがない場合に比べ約16倍向上した」とし、「幾何学的に調整されたナノアンテナ構造体を利用して効率を高め、特定の方向に制御された発光信号を生成することができる新たな方法を提示した」と述べています。
今回の研究成果は「Nano Letters」2017年8月21日号に掲載されました。
(出所:韓国・聯合ニュース、2017年11月7日付け内容)
(参考:wikipedia、welbo辞書)
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