プロフィール

水田尊久

Author:水田尊久
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2000年渡韓、2012年末までサムスンに勤務、約四半世紀のエンジニア生活の後、2013年に韓国で法人を設立し独立。技術コンサルティングを中心に、韓国進出支援、市場調査など、韓国を中心に活動しています。

<韓国:医療>ハイドロゲルを用いた遺伝性疾患診断技術の開発

韓国の研究チームがハイドロゲルを用いた遺伝性疾患診断技術を開発しました。


韓国科学技術研究院(KIST)のチェ・ナクウォン博士と高麗(コリョ)大学のチェ・ジョンギュ教授の共同研究チームがハイドロゲルをベースに、複数の遺伝子を同時に増幅し、遺伝性疾患を簡易に診断することができる技術を開発しました。

一般的にハイドロゲルとは水分含有量が90%前後の親水性高分子を指し、生体親和性に優れているため、人工臓器や薬物送達キャリアなどに用いられます。

研究チームが出した成果の要旨は、ハイドロゲルの中でリアルタイム核酸増幅(qPCR)反応を進化させた事になります。リアルタイム核酸増幅とは極少量の遺伝物質を増幅し、疾患と関連した遺伝子の有無を判断する方法で、ガンやアルツハイマー病のような遺伝性疾患の診断と予後監視に広く利用されています。

既存のリアルタイム核酸増幅は溶液をベースとしていますが、単一のサンプルから3〜4の遺伝子しか検出できない問題がありました。

研究チームは、ハイドロゲルの中でリアルタイム核酸増幅反応を引き出し、複雑なプライマー設計がなくても、さまざまな種類のマイクロRNA(遺伝物質)を検出する事が可能な事を確認しました。

研究チームは、リアルタイム核酸増幅装置によく使われるプラスチック基板のチップ内に紫外線を照射する事によって、複数のハイドロゲルの柱を固定し、その中に特定のマイクロRNAを増幅するためのプライマーを固定しました。これによって、最大27の遺伝子を同時に検出することが可能となりました。

今回の研究成果は「Biosensors&Bioelectronics」2017年10月19日号に掲載されました。
(出所:韓国・聯合ニュース、2017年11月8日付け内容)
(参考:wikipedia、welbo辞書)
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