<韓国:薬品>コレステロール調整薬にてんかん抑制効果が
韓国の研究チームが、市販のコレステロール調節薬が、てんかん抑制にも役立つ事を明らかにしました。
韓国脳研究院脳疾患研究部のジョン・ウイヨプ研究員と米国デューク大学のチャン・ヨンヒ教授の研究チームが、血中コレステロール濃度を下げる「ロバスタチン」がてんかんの発生も抑制することを確認しました。
この薬は、米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けて市販されています。
研究チームは、神経発達障害を研究するのに使われる実験動物「アンジェルマン(Angelman)症候群マウス」を用いてロバスタチンがてんかんの症状を抑制することを確認しました。
神経発達障害対象疾患モデル動物のアンジェルマン症候群マウスは80~90%がてんかんの症状を持って生まれてきます。
強い音を発生させると、これらマウスにてんかんの症状が現れましたが、ロバスタチンを投与したマウスはてんかんの症状が抑制されました。
チョン研究員は「ロバスタチンになぜてんかん抑制効果があるのか、今後の研究がさらに必要」とし、「研究の過程で神経発達障害児のてんかん治療薬を発見する可能性がある」と述べています。
今回の研究結果は「Neurobiology of Disease」に掲載されました。
(出所:韓国・ソウル経済、2017年11月9日付け内容)
www.takao.asia