<韓国:医療>抗生物質を生産する新種の海洋微生物が明らかに
国立海洋生物資源館の研究チームと嶺南(ヨンナム)大学の合同研究チームが昨年3月に済州島金寧(キムニョン)沿岸地域の堆積地形を探査していたところ、新種の海洋微生物を発見し、「Mabikibacter ruber」と命名しました。
研究チームは、Mabikibacter ruberを培養する過程でプロジギオシン(Prodigiosin)を大量生産することが可能な最適な培養条件を見つけており、今後これをもとに、プロジギオシンの大量生産技術を開発する計画となっています。
現在プロジギオシン系の抗生物質は、製薬市場で高値で取引されており、研究者によって大量生産技術が開発され、関連業界に技術移転された場合、海洋バイオ産業活性化に大きな助けになると期待されています。
研究者はMabikibacter ruberの生物学的構造と有用物質含有の有無などを確認するために、培地で7カ月間培養した後、菌株を抽出し化学分析を行った結果、プロジギオシンを含有している事を確認しました。
プロジギオシンは抗菌・抗生物質として広く使用されている他、マラリアの予防にも効果がある物質として知られており、膵臓癌治療薬開発にも用いられています。
今回の研究成果は「International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology(IJSEM)」に掲載されました。
(出所:韓国・ソウル経済、2017年11月10日付け内容)
(参考:welbo辞書)
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