<韓国:先端素材>人工筋肉駆動装置の開発
成均館(ソンギュングァン)大学のチェ・ヒョクリョル教授の研究チームが、義手・義足への実装に必要な感覚機能を備えた高出力・軽量の人工筋肉として機能する生体筋肉型駆動装置を開発しました。
研究チームが開発した人工筋肉型ドライバは、軽いナイロンと複数の繊維を混合して作られたゴムのように伸縮性がある合成繊維スパンデックス(Spandex)繊維をねじって製作したもので、従来のモーター型に比べて高出力が得られます。また、優れた強度と靭性を備えた筋骨格としての動きが非常にスムーズであるという長所があります。
人工筋肉駆動装置は、人間の動きを模倣する上で最も重要な要素技術ですが、現存する駆動装置のほとんど(97%以上)は重量が0.1~1 kgの減速機を含むDCモーターが使用されており、モーターは概して〜100 Wの出力を出すことができます。しかし、約300 W / kgの比出力を出す哺乳類の筋肉を考えると出力不足です。
今回開発された人工筋肉駆動装置は、柔軟かつ優れた駆動性能を示しており、軽量で伸縮性のある繊維で製作されており、モジュール化や生地として製造する事が可能で、義足・義手はもちろん、ウェアラブルロボット、次世代の衣類にも十分に活用することができるものと期待されています。
(出所:韓国・ソウル経済、2017年11月13日付け内容)
www.takao.asia