<韓国:農業・畜産>植物の生存力を高める遺伝子が明らかに
延世(ヨンセ)大学のキム・ウテク教授らの研究チームは細胞内の機能が失われた変性タンパク質を特異的に除去し、様々な環境ストレスに対応して植物の生存力を高める重要な遺伝子(MPSR1)を明らかにしました。
研究結果によると、MPSR1遺伝子を多く発現する植物が環境ストレスをより効果的に認識し、変性タンパク質を迅速に除去しました。特にタンパク質分解酵素複合体(プロテアソーム)に結合し、変性タンパク質の分解を効果的に促進し、植物の生存率を高めました。
MPSR1はストレスに応じて自己調節することが可能で、ストレスのないときは自らの機能を抑制する事が確認されています。一方、ストレスが発生した場合、これを感知して機能を回復します。
キム・ウテク教授は「今回の研究は、これまで研究されていなかった植物の異常気象対応タンパク質の品質制御の過程で、重要な調節遺伝子を究明した」とし、「干ばつに脆弱な稲、高温に弱い白菜・レタスなどに応用すると異常気象のストレスに対応する新機能作物開発の可能性を開き、世界的農業競争力の確保が期待される」と述べています。
今回の研究成果は「Proceedings of National Academy of Science」2017年10月30日版に掲載されました。
(出所:韓国・アジア経済、2017年11月14日付け内容)
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