<韓国:エネルギー>高効率水素製造技術の開発
釜山(プサン)大学機械工学部のキム・ヨンテ教授と米国アルゴンヌ国立研究所の共同研究チームが水を電気分解して水素を生成する水電解の過程で、消費電力効率を最大化させる電極構造を開発することに成功しました。
水電界技術は純度100%に近い水素を抽出し、副産物として酸素のみを排出する環境に優しい技術という点で将来の水素生産の有力な方法として注目されています。しかし、電極の反応が遅く、理論値よりも多くの電力を消費することが問題でした。
特に、水素を生産するカソード(負電極)より酸素を発生するアノード(正電極)での反応速度が格段に遅く、アノード電極の効率改善が急がれていました。
これら問題に対し研究チームは、電気化学的脱合金方式によって、3次元のナノ多孔性電極構造を開発しました。この電極構造によって少ない電力でも高効率で水素を生産できる事が確認されています。
キム教授は、「今回確保した技術は、水素を生産する時に大きなコストがかかる電力問題を解決することができるという点で意義がある」とし、「水電界だけでなく、水素燃料電池などの分野にも直接適用が可能」と述べています。
今回の研究成果は「Nature Communications」2017年11月13日号に掲載されました。
(出所:韓国・聯合ニュース、2017年11月21日付け内容)
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