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水田尊久

Author:水田尊久
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2000年渡韓、2012年末までサムスンに勤務、約四半世紀のエンジニア生活の後、2013年に韓国で法人を設立し独立。技術コンサルティングを中心に、韓国進出支援、市場調査など、韓国を中心に活動しています。

<韓国:医療>幹細胞を用いた遺伝性疾患治療技術の開発

韓国の研究チームが幹細胞を用いた遺伝性疾患治療技術を開発しました。


ソウル大学のカン・ギョンソン教授らの研究チームは、遺伝性疾患のある皮膚細胞を用いて神経幹細胞を作る技術を開発した事を明らかにした。

研究チームによると、今回の研究は「小児性認知症」と呼ばれる「ニーマンピック病C型」の遺伝性疾患のある患者を対象に行われました。

患者から皮膚細胞(成体細胞)を採取し、それ自体が保有している直接分化誘導(Direct Conversion)技術を用い、一種の原始細胞である神経幹細胞を作ったというのが研究チームの説明です。

ニーマンピック病C型疾患はコレステロール代謝に関与するニーマンピックCタンパク質の機能異常により発症する脂質代謝障害です。コレステロールが異常に神経細胞に蓄積し神経細胞が死滅することにより、記憶・知能障害・認知症の症状など様々な神経障害を起こす小児難治性の神経疾患で、まだ治療剤がないのが実情です。

治療剤開発のためには、患者自身の神経細胞を確保して自分に合った薬をスクリーニングすることが不可欠になります。しかし、現実的に患者の神経細胞のサンプルを得るのが容易ではなく、正確な発症メカニズムを解明する事も困難でした。

研究チームは、患者の皮膚細胞から神経幹細胞を作る技術を用い準備した神経幹細胞に薬物を投与した結果、ニーマンピック病の主な原因となる神経細胞にコレステロールが蓄積している状態を解消し、神経細胞が正常化される事を確認ました。

カン教授は「直接分化誘導技術を利用すれば、胚の段階の万能型幹細胞に戻すステップを経ずに、(採取した細胞を)患者に必要な組織や臓器の細胞に必要に応じて変えることができる」とし、「今後、認知症、パーキンソン症、ルー・ゲーリック病など退行性神経系疾患の患者のための『カスタム医薬品開発』に貢献することができる」と述べています。

今回の研究成果は「Oncotarget」に掲載されました。
(出所:韓国・聯合ニュース、2017年11月21日付け内容)
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