<韓国:先端素材>超音波スプレーを用いた二次電池製造技術の開発
蔚山(ウルサン)科学技術院(UNIST)自然科学部のクォン・テヒョク教授らの研究チームが、超音波エネルギーと微粒子の化反応を組み合わせた超音波スプレー化学反応を利用して、炭素ナノ材料に窒素を固定する技術を開発しました。
この技術は、炭素と他の原子を容易に結合することができ、二次電池材料など様々な新素材分野で応用することができます。
クォン教授チームが開発した超音波スプレーは、加湿器が水の微細粒子を作り空気中に噴霧するように、カーボンナノ材料のインクを微細粒子にして、圧縮窒素ガスによって噴霧します。このプロセスによって炭素ナノ材料に窒素が効果的に結合されます。
この技術は、窒素や酸素のような化学反応が起きにくい気体を炭素ナノ材料に容易に導入する革新性において注目されています。実際、窒素や酸素が均等に導入された炭素ナノ材料は従来よりも優れた性能を示す事が確認されています。
研究チームは、超音波スプレー化学反応で製造した炭素ナノ材料を用い、世界最高性能のスーパーキャパシタ電極を製作しました。スーパーキャパシタは充放電が可能な二次電池の一種で、エネルギー容量は少ないですが、出力が高く航空宇宙・軍事・自動車で注目されているエネルギー貯蔵装置です。
(出所:韓国・聯合ニュース、2017年12月4日付け内容)
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