<韓国:薬品業界事情>韓国の研究チーム、韓国自生のカビから農薬の代替物質発見
韓国の研究チームが、韓国自生のカビで農薬の代替となる天然物質を発見しました。
生物資源館(NIBR)と全南大学が共同で進めた研究で発見したこの天然物質は、自生地衣類(カビや藻類の共生体)に生息するカビ(Xylaria grammica)から分離した物質です。
研究者は、この天然物質がこれまで、活性が知られていなかった「grammicin」であることを確認しました。
根粒線虫の卵の孵化阻害活性と殺線虫効果を市販の親環境性殺虫剤と比較したところ、grammicinが市販の親環境性殺線虫剤に比べ、線虫の卵の孵化を約50%抑制したことが分かりました。
さらに、grammicinは市販の親環境性殺線虫剤より20%低い濃度でも実験に使用された線虫の50%を駆除しました。
現在、研究陣はgrammicinの実用化に向け、生物農薬生産の専門会社と、技術移転を含め、環境にやさしい植物保護剤の利用などについて協議しています。
(出所:韓国・電子新聞、2017年7月17日付け内容)
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