<韓国:医療>悪性乳ガンの発症を高める新たな遺伝子が明らかに
韓国の医薬品メーカー「THERAGEN ETEX」のバイオ研究所はソウル大学次世代融合技術院精密医学研究センターと共同で、次世代シーケンシング(NGS)解析によって転移性乳ガンの遺伝情報を分析した結果、BAG2遺伝子が主原因である事が明らかになりました。
研究チームは、健常者に比べ乳ガン患者は血中BAG2タンパク質レベルが高く、BAG2数値が高いTNBC患者の生存率は、そうでない患者に比べて著しく低い事実を確認しました。
また研究チームは、動物実験を通じてBAG2遺伝子の発現を抑制した場合、TNBC細胞の成長と転移を制御することができる事も確認しています。
研究を主導したTHERAGEN ETEXのキム・ソンジン技術総括副会長は「BAG2タンパク質を検出することができる体外診断技術とそのタンパク質の機能を遮断する阻害剤(抗ガン剤)を開発すれば転移性乳ガン患者の生存率増加に大きく寄与することができだろう」とし、「今後1年以内にBAG2タンパク質をターゲットとする新薬技術を前臨床段階までもっていく事が次の目標」と述べています。
今回の研究成果は「Cell Reports」に掲載されました。
(出所:韓国・ソウル経済、2017年12月6日付け内容)
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