<韓国:医療>免疫細胞のアクセスを阻害するガン細胞障壁分解物質の開発
韓国の研究チームが免疫細胞のアクセスを阻害するガン細胞障壁の分解物質を開発しました。
韓国科学技術研究院(KIST)セラノスティクス(Theragnosis)研究団のキム・インサン博士らの研究チームは、ガン細胞の周囲で薬物の伝達を阻害する「細胞外基質」の障壁を効果的に分解する「酵素エキソソーム」を開発し事を明らかにしました。
エキソソームは細胞間の情報交換のために分泌されるナノサイズの小胞体(細胞小器官)です。
研究チームが開発した酵素エキソソームは細胞外基質の主要成分である「ヒアルロン酸」を分解する酵素「ヒアルロニダーゼ(hyaluronidase)」を発現します。
研究チームは、開発した酵素エキソソーム(ヒアルロニダーゼ発現)が、ガン細胞障壁を分解して免疫細胞がガン組織内に浸透する精度が向上している事を確認しました。
また、抗がん剤「ドキソルビシン(doxorubicin)」を投与した場合、同薬剤がガン細胞の深部まで到達し、抗がん効果を高める事が動物実験で確認されています。
(出所:韓国・朝鮮ビズ、2017年12月11日付け内容)
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