プロフィール

水田尊久

Author:水田尊久
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2000年渡韓、2012年末までサムスンに勤務、約四半世紀のエンジニア生活の後、2013年に韓国で法人を設立し独立。技術コンサルティングを中心に、韓国進出支援、市場調査など、韓国を中心に活動しています。

<韓国:化学>ラジカル新合成法の開発

韓国の研究チームがラジカルの新合成法を開発しました。


基礎科学研究院(IBS)複雑系自己組織研究団のキム・ギムン団長の研究チームが「含窒素ヘテロ環カルベン(NHC化合物)」を用いて新種のラジカルを発生させた事を明らかにしました。

ラジカルは金属化合物とは異なり環境を汚染せず、酸化還元電池、化学反応の有機酸酸化剤など、さまざまな分野に応用できる化学種です。しかし、極めて不安定な事が問題でした。

今回の研究の核心は既存の硫黄(S)やリン(P)ラジカルよりも軽い窒素(N)と酸素(O)でラジカルを抽出した事にあります。

研究チームが具現化したラジカルは3つの窒素原子がつながった「トリアゼニルラジカル(Triazenyl Radical)」と炭素・窒素・酸素原子順に繋がった「オキシムラジカル(Oxime Radicals)」に分けられます。

また、研究チームはNHC化合物でトリアジニル陽イオンを合成してから、これをカリウムに還元する方法でトリアジニルラジカルを発生させました。

研究チームがトリアジニルラジカルをリチウムイオン電池の正極材に用いた実験を行った結果、理論的な放電容量(33mAh / g)の76%の値が得られました。

今回の研究成果は「Chemical&Engineering News」に掲載されました。
(出所:韓国・聯合ニュース、2017年12月13日付け内容)
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