<韓国:IT>指先の触覚を再現したセンサー技術の開発
韓国機械研究院ナノ自然模写研究室のイム・ヒョンイ室長と大邱慶北(テグキョンブク)科学技術院(DGIST)のキム・チョルギ教授の共同研究チームが「リモート触覚センシング技術」を開発した事を明らかにしました。
研究チームは人の触覚が指先から脳まで中枢神経系に沿って伝わる原理を模倣し、ロボットの指先にシリコンでできた「接触部」を作った後、空気圧力管でセンサーと接続しました。
接触部に触覚信号が入力されると、空気圧力管に伝達された圧力がセンサ部の磁石を動かし、強さの変化を磁気抵抗センサーが感知して電気信号として出力します。
実験の結果、米一粒の重さ水準(0.03g)の圧力変化を判断できる事が確認されました。
この技術は、湿気と熱気などの外部環境の変化に脆弱だった電子回路部分と接触部を物理的に分離することによって水の中や高温環境下でもセンサーの作動を可能としています。
イム室長は「既存の柔軟素材を用いた触覚センサーで発生する可能性のある問題を解決した」とし、「原発事故現場のように、既存の電子センサーの作動が難しい過酷な環境でも信頼性の高い触覚情報を取得することができる」と述べています。
今回の研究成果は「Scientific Reports」2017年12月5日オンライン版に掲載されました。
(出所:韓国・聯合ニュース、2017年12月21日付け内容)
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