<韓国:先端素材>ナノ粒子を使った界面活性剤の開発
基礎科学研究院(IBS)先端延性物質研究団のBartosz Grzybowskiグループリーダー(蔚山<ウルサン>科学技術院自然科学部特聘教授)の研究チームがナノ粒子を用いた界面活性剤を開発しました。
研究チームは直径6ナノメートル(10億分の1メートル)の金粒子と12ナノメートルの大きさの酸化鉄粒子を結合し雪だるまのような形のナノ粒子界面活性剤を開発しました。
また実際に、この界面活性剤が直径0.5mm程度の円形の膜を作り、この中に水などの液体を入れることができる事を確認しました。
この界面活性剤で構成された円形の膜は、磁性があり磁石で移動させることができ、レーザビームや電気でも動きを調節することができました。
研究チームは、生きた細胞を培養したり、酵素反応を再現するなど、製薬・生物学・医学分野の研究に、今回開発した新たな界面活性剤を適用できるものと期待しています。
Bartosz Grzybowskiグループリーダーは「ナノ粒子界面活性剤の中にある液滴は、小さな化学工場になりうる」とし、「液滴で起こる化学反応を外部から調整することもでき、応用範囲が広いとみている」と述べています。
今回の研究成果は「Nature」2018年1月11日号に掲載されました。
(出所:韓国・聯合ニュース、2018年1月11日付け内容)
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