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水田尊久

Author:水田尊久
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2000年渡韓、2012年末までサムスンに勤務、約四半世紀のエンジニア生活の後、2013年に韓国で法人を設立し独立。技術コンサルティングを中心に、韓国進出支援、市場調査など、韓国を中心に活動しています。

<韓国:IT>超小型デルタロボットの開発

韓国の研究チームが超小型のデルタロボットを開発しました。


亜洲(アジュ)大学と米国ハーバード大学の研究チームはデルタロボットを数十mmレベルの大きさに小型化しました。

デルタロボットは、3つのアームが付いた構造で、各アームの関節をモータで駆動し、垂直運動、平行運動、回転運動などの繰り返し運動を迅速に行うことが可能な機械で、一般的に製品や部品を入れて運ぶ「ロボットアーム」として知られています。

研究者は「折り紙」を利用し、デルタロボットを小さくする事を考え、2次元の炭素繊維複合材を折り、これに電気を加えると閉じたり開いたりする圧電素子を貼りつけ、折りたたまれた炭素繊維複合材を開閉するアクチュエータ(動力を利用して機械を動作させる駆動装置)にしました。

研究チームが製作したロボットは、縦・横がそれぞれ15mm、高さが20mm以内に収まっており、重さは0.43gと軽量になっています。

このロボットは、物体を1mmから5㎛(100万分の1m)の範囲で移動する事が可能となっています。また、1秒間に75回以上の垂直運動と回転運動をすることも可能です。これは、現在のデルタロボットの運動速度に比べ15~25倍程度高速になります。

亜洲大学機械工学科のゴ・ジェソン教授は「デルタロボットは、基本的に慣性を最小化して、高速動作をすることができるように設計されたロボット」とし、「平面構造を折って部品を作る技術は、軽量ながら慣性を最小化したデルタロボットを製作するために適している」と述べています。

今回の研究成果は「Science Robotics」2017年1月17日号に掲載されました。
(出所:韓国・聯合ニュース、2018年1月18日付け内容)
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