<韓国:IT>ローノイズマイクロ波シンセサイザーの開発
韓国科学技術院(KAIST)機械航空工学部のキム・ジョンウォン教授の研究チームが光ファイバ技術を利用した超ローノイズのマイクロ波シンセサイザーを開発しました。
レーダーを高性能化する上で必要となる速度検出、画像分解能、通信・信号処理などの能力向上のためにはレーダー送信信号の位相雑音(phase noise)を下げ、変調性能が良くなければなりません。
しかし、位相ノイズが低いマイクロ波シンセサイザーは高価であるだけでなく、輸出承認品目とされているため、自国外への輸出が禁止されたり、特別な許可を受けなければならないケースがあります。
研究チームは部品の信頼性・価格競争力を確保した光ファイバ技術と商用デジタルシンセサイザー(DDS)の部品を利用してXバンド(8~12㎓)マイクロ波帯で動作する周波数シンセサイザーを開発しました。
Xバンドは高高度防衛ミサイル(THAAD)レーダーをはじめ、宇宙通信の分野でその重要性が高まっています。
キム教授は「低ノイズ光信号を使用すると、レーダー受信機に以前にはなかった新たな信号解析機能を提供することができる」とし、「ドローンのような小型・低速物体の敏感な検出にも利用可能」と述べています。
(出所:韓国・聯合ニュース、2018年1月18日付け内容)
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