<韓国:環境>プラズマを用いた細菌除去技術の開発
韓国科学技術院(KAIST)物理学科のチェ・ウォンホ教授とソウル大学のジョ・チョルフン教授の共同研究チームがプラズマを用いてバイオフィルムを容易に除去する技術を開発しました。バイオフィルムは、大腸菌、サルモネラ菌、リステリア菌など有害な微生物が積み重なり膜状となった構造体を指します。
バイオフィルムは一度形成されるとフィルムに保護膜が生成され除去が難しくなり、フィルムの中で持続的に菌が生成され、衛生上大きな問題を引き起こす可能性があります。
研究チームは、プラズマ活性水の生産過程で発生する化学種(過酸化水素、亜硝酸イオン、オゾン、水酸基など)を用いてバイオフィルム除去を可能としました。具体的には、過酸化水素25%、オゾン14%、亜硝酸イオン11%、水酸基10%などによってバイオフィルムを除去しました。
チェ教授は「プラズマ制御技術とプラズマ-微生物間の物理化学的相互作用を理解するために有用な基盤となる」とし、「医学、農業、食品分野でのプラズマ技術の活用が加速するきっかけになる」と述べています。
今回の研究成果は「Advanced Materials & Interfaces(ACS)」2017年12月20日号に掲載されました。
(出所:韓国・聯合ニュース、2018年1月23日付け内容)
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