<韓国:生命科学>韓国研究チーム、転移するガンの生存メカニズム解明
研究チームは、ガン細胞が「スネイル(Snail)」と呼ばれるタンパク質を用い、代謝物質である「PFKP」の発現を抑制することにより生存することを確認しました。つまり、PFKPはガン細胞生存の阻害物質ということになります。
動物を用いたガンの転移実験でも、PFKPを注入した後、肺転移が抑制されることが確認されました。
研究チームは、ガン細胞の増殖がエネルギーを消費する「合成」反応を介して行わる一方で、ガン細胞の転移はエネルギーを得る分解(異化)反応によって代謝を調節している事実をつきとめました。
ユク・チョンイン教授は、この研究に対し、「ガン細胞転移過程の代謝調節に関する初の報告」とし、「ガンの再発と転移を抑制し、ガンを治療するための新たな代謝治療のターゲットを見出すことになった」と述べています。
この研究成果は、国際学術誌「Nature Communications」に今年2月に掲載されました。
PFKPはPFK(phosphofructokinase)の中の、血小板(Platelet) 型酵素で、解糖系(glycolysis)の第3段階反応の触媒になります。
(出所:韓国・ソウル経済、2017年3月22日付け内容)
(参考:UltraBem – Canonical, HolloDD)
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