<韓国:IT>血糖値測定するスマートコンタクトレンズ
UNIST(蔚山科学技術院)新素材工学部のパク・ジャンウン教授と、電気電子コンピュータ工学部のビョン・ヨンジェ教授、成均館(ソンギュングァン)大学新素材工学部のイ・ジョンホン教授の研究チームが、涙の中のグルコースを感知して血糖値を測定する「無線スマートコンタクトレンズ」を開発しました。
糖尿病は、通常、血液中のブドウ糖(血糖)の濃度管理が重要で、今までは、血液を採取する方法が主に用いられていましたが、涙に含まれているブドウ糖の数値から血糖値を測定する技術が開発され、コンタクトレンズを活用する試みが増えています。
今回開発されたコンタクトレンズは、涙の中の成分「グルコース」を感知するセンサーと、血糖値が正常値であることを示すLED(発光ダイオード)がコア部分になっています。
グルコースセンサーはグルコース濃度に依存する電気信号を検出するために、血糖値が正常レベルのときにLEDが点灯するように設計されました。血糖値が正常よりも高いとLEDが消えます。コンタクトレンズを目に着用してLEDが点灯した場合「正常」、消えると「血糖値が高い」事を示します。
研究チームは、このスマートコンタクトレンズをウサギに着用して、血糖値を測定する実験を行い、レンズを着用した状態で、涙の中のグルコース濃度を高めるとLEDが消える事を確認しました。また、コンタクトレンズが動作中、熱が発生することもありませんでした。
パク教授は「ソフトコンタクトレンズに柔軟な電子素子を結合する方法で『ウェアラブル電子素子』を作製することができる事を確認した」とし、「映画『マイノリティリポート』や『ミッション・インポッシブル』に出てくる先端機能を備えたコンタクトレンズに一歩近づいた」と述べています。
今回の研究成果は「Science Advances」2018年1月25日号に掲載されました。
(出所:韓国経済新聞、2018年1月29日付け内容)
(参考:wikipedia、welbo辞書)
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