<韓国:医療>生体電気を用いた糖尿病診断技術の開発
韓国韓医学研究院基盤研究部のキム・ジェウク研究部長の研究チームが臨床研究を経て、血糖検査の代わりに生体電気インピーダンス技術を用いて糖尿病を診断できる技術を開発しました。
現在よく使われる糖尿病の診断法は経口ブドウ糖負荷検査です。この検査法は、一定量のブドウ糖を服用してから2〜3時間の間に定期的に4〜5回の血液を採取した後、血糖値を測定して糖代謝が正常かどうかを判断します。
研究チームは、非侵襲的な方法で糖尿病を診断することができる研究を進めました。研究チームは、大田(テジョン)大学屯山(ドゥンサン)漢方病院の協力を得て、糖尿病患者45人と健常者45人の対照群を募集し、食べ物を食べる前の血糖値と生体インピーダンスを確認した後、30分間隔で2時間の間、血糖値と生体インピーダンスを測定しました。
その結果、血糖値は患者と対照群の両方で、食後急激に増加したが、時間が経つにつれて減少しましたが、その大きさと変化幅は糖尿病患者の方がより急峻でした。
血糖値・糖化ヘモグロビン値など既存の糖尿病の診断の指標との相関性分析の結果、生体インピーダンスデータは患者郡と対照群で有意差を持っていると研究チームは説明しています。
キム部長は「生体インピーダンスに基づいて、非侵襲的な方法で糖尿病を診断する道が開かれたことになる」とし、「生体インピーダンス技術は漢方医学の生活密着型の診断・モニタリング技術として新たな価値を創出することができる」と述べています。
今回の研究成果は「Scientific Reports」に掲載されました。
(出所:韓国・聯合ニュース、2018年1月30日付け内容)
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